整体師が教えるいい姿勢の3条件|首肩コリ・疲労・小顔が変わる理由
- 寛 坂本
- 5月10日
- 読了時間: 7分
更新日:3 日前
「姿勢矯正」と書いてあるお店は、たくさんあります。
ただ、姿勢についてそれ以上語っているお店を、私は聞いたことががありません。良い姿勢とはどういう状態か。何がどこにあればいいのか。施術の前に「姿勢が悪いですね」といい、最後に施術者とお客様であるあなたが「姿勢がよくなった」と実感することはありますか? さらに、何がどう悪いのか、何をどう変えればよいのか、それは長続きするのか。そしていつか通わなくてもよくなるのか。
他の方法にはそれぞれのよさが有ります。私のお店で行っている施術は、お客様ご自身が姿勢を実用上充分に判断できるようになり、ご自身でメンテナンスできるレベルまで回復させる。これはあまり他店様ではない施術だということです。セルフケアするしないは、不具合なければやらなくてもいいと思います。やるやらないは自由です。時間や労力との兼ね合いです。施術受けたいから来て頂けるというのは、とてもありがたいことだと感じています。
だからこそ、自分の施術の基本の考え方を、ここに書いておきます。
まず最初に、姿勢がよくなるとおこる変化。
良い姿勢が5〜15分ラクに取れるようになると、逆説的ですが、多少よろしくない姿勢でいても、身体が辛いと感じる時間や深刻度は少なくなります。重心が背骨の軸の範囲内にあれば、身体への負担が少ないからです。ある程度の状態に達するとセルフケアで充分です。
そして最終的に姿勢がよくなると、姿勢のことは忘れます。「姿勢悪いかも」とちょっと思い出して、姿勢を正して、やりたいことに集中することができるからです。
そして多少よろしくない姿勢であったとしても、痛みや不調が出る前に直したくなります。よろしくない姿勢って、たいていはリラックスしてたり親密な時間だったりするので、気分がよいならそれでいいし、直したくなれば、直せばいいよってことです。
つまりお客様自身が自分の良い姿勢に興味を持ってもらうと、整体に通うというのは一時的なことです。おいしいコーヒー飲みたいから、ちょっと足を延ばしてコーヒースタンドに行く。そういうのに似ています。
それにたいていは、身体の痛み、重さだるさがなければ、やりたいことをし始めます。リセット、リラックス、リフレッシュ、リスタート、自分らしさの起点に立ち返りたいときにご来店される人は多いです。
良い姿勢には、条件があります。
座っていても立っていても歩いていても、基本は同じです。
骨盤。
骨盤の中央にある仙骨が、垂直から8〜15°前傾していること。坐骨と大腿骨で座り、お尻の穴が座面から浮いている状態。
ほとんどの方はお尻全体で座っています。その瞬間に骨盤が後方へ倒れ、腹筋群が機能を止め、背骨が後ろへ倒れます。猫背、巻き肩、お腹が出る、お尻がたるむ、骨盤底筋が伸びる、内臓が下がる。すべてここから始まります。
座るときの脚は、股関節と膝のお皿が平行になるように。脚幅は股関節幅(膝間でこぶし約1.5個)。足裏は地面につけ、足首・膝・股関節の角度は90〜100°が理想です。
よい例)上段左~①骨盤前傾(写真は12°)、②鎖骨水平・肋軟骨70°、③肩甲骨内側縁が背骨中心に垂直平行かつ8㎝
悪い例)下段左~④骨盤後傾、お尻の穴が座面につく。⑤鎖骨V字型・肋軟骨120°、⑥肩甲骨内側がハの字型10㎝以上
みぞおち。
肋軟骨部の角度が70°程度であること。この角度のとき、ウエストが締まり、腹筋群が正しくテンションを保ち、横隔膜が動きます。
肋骨が開いていると、腸が膀胱や子宮を圧迫し、呼吸が浅くなります。常に酸素が足りない状態が続く。疲れが抜けない方の多くが、この状態です。
肩甲骨・鎖骨・胸骨。
肩甲骨の内縁は背骨から女性5〜6cm、男性7〜8cm。鎖骨は水平。胸骨は12°前傾(肋骨が前で集まる骨)。これが整ってはじめて、頭蓋骨が首の上に自然に乗ります。
鎖骨が水平でないと、胸の外側の筋肉が固まって浮腫み、胸・上腕・三角筋がゴツく見えます。筋トレをしても細くならない方は、たいていここです。胸骨の角度がずれると、フェイスライン、目鼻の配置、歯並びにまで影響が及びます。
これらが整ったとき、上からの重さが背骨を通り、骨盤、坐骨、大腿骨、ハムストリングス、足裏へと自然に伝わります。力まなくても、良い姿勢でいられる状態です。
ちょっと、実際にやってみませんか。
読みながら、実際にやって頂いているかたもいらっしゃると思います。
たぶん、どこかに力が入りすぎた。全部を同時に意識すると、すぐに疲れて元に戻った。書いてあることが全く理解できない。
できないんですよ。今のお身体だと。
身体がその位置を忘れてしまっているからです。小学校低学年程度までは、誰しもいい姿勢でいることが多いです。
自然に獲得しています。自然に獲得して、徐々に忘れる。
良い姿勢をとれない身体の言い分としてはこうです。
「いろいろあって、もはやいい姿勢がどこなのか判らなくなってしまった。あっちを直せば、こっちで不備がでる。もうこのままで諦めようか。でもしんどいね」
人生の悲哀を感じますが、姿勢はいつからでも直せます。
最初は正しい位置へ動かそうとすると、身体は違和感として抵抗します。全体への配慮鳴く力でねじ伏せようとするから疲れる。疲れるから変えられない。意志の問題でも、習慣の問題でも、筋力の問題でもありません。姿勢は、重力と骨格の問題だと思っています。物理の話です。
知識があっても、物理の話だとわかっても、それだけでは足りません。今の姿勢をとらざるを得ない身体を、良い姿勢へ変える施術が必要です。
身体のことはどこに頼るか?整体、理学療法、整形外科。いろいろあります。でも正直に言うと、それが意図的にできる人に、私自身はであったことがありません。この言いかたはすきではありませんが、同業者やエステティシャンのお客様に施術してみても理解されたことがないからです。実際に姿勢を変えて驚かれるのにです。
なんとなくさみしい気分です。星の王子様みたいですね。世の中に自分ひとりかもしれない。とか考えたりします。
施術では、こういうことをしています。
骨格が正しい位置に収まると、すぐ身体に変化が起きるので、なんとなくわかります。
力んでいないのに座り方が変わる。ガチガチだった骨盤が少し動く。その分背筋が伸びる。呼吸が急に深くなる。肩が下がって、首が長くなる。むくみがほぼなくなる。
そのとき初めて、今まで自分がどれだけずれた状態にいたかが、自分でもわかります。比べる基準が、身体の中にできるからです。基準ができると、日常の中で少しずつ戻せるようになります。
お客様によく仰っていただくのは、
「身体は全部繋がってるんですね」
「姿勢変わってびっくりです。呼吸も頭も楽」
「施術が全然違います」
症状が出ている部分と、より原因の箇所を、適正範囲内に納めるって感じです。
そして、姿勢がよくなるとそれ以前の無理してた姿勢が現れます。
それを3~4段階良い姿勢になっていくと、私の見る限りどこも悪くない状態になります。
それはお客様も感じるので、また来たいときにくればいいよね?という言葉でいったん終了ですね。その後3か月~1,2年程度間が空く感じです。
どんな人が来てるのかな。
症状は、首肩こり、慢性疲労、くびれがない、フェイスラインが気になる。そういった悩みで来られる方が多いです。→「首肩コリ・疲労・小顔が同時に変わる理由」はこちら
反張膝、O脚、成長痛なども姿勢から来ていることが、ほとんどです。体にかかる負担は使い過ぎ、使わなすぎ、寝不足、高ストレスをべつにすれば、重力が姿勢に対して味方しているかどうかが一番物理的なストレスです。
姿勢については、自分の施術はこれが正解なのかなと思います。私にとっても、あなたにとっても。
常に新しいケースというのは出てくるので、姿勢も人も面白いなって思います。












